近年様々な分野で耳にする医療のメタバース分野での基本用語の解説と活用方法のいくつかをご紹介します。

CONTENTS
  1. 基本用語とそれぞれの活用方法とは？
    1. メタバース（Metaverse）
    2. バーチャルリアリティ（VR）
    3. 拡張現実（AR）
    4. バーチャルエージェント
    5. ソーシャルVR
    6. バーチャルリハビリテーション
    7. バーチャルトレーニング
    8. バーチャルモデリング
    9. バーチャルセラピー
    10. バーチャルモニタリング
    11. デジタルツイン
  2. 実際にこの取り組みを行っている日本のサービスは？
    1. 【医療VRサービスに特化したBodymap・Acumap 】
    2. メタバースの分野でどんなことに取り組んでいるの？
  3. まとめ

基本用語とそれぞれの活用方法とは？

メタバース（Metaverse）

メタバースは仮想現実（VR）や拡張現実（AR）などの技術を活用し、現実世界とは異なる仮想の世界を表現する環境を指します。医療のメタバースでは、患者の診断、治療、教育、リハビリテーションなどの領域で利用されます。

活用方法

  • メタバース内の仮想環境を使用して、患者に疾患や治療方法について視覚的かつ体験的に説明することができる
  • メタバース内の仮想クリニックや病院を構築し、遠隔診療やトレーニングを行う。

バーチャルリアリティ（VR）

バーチャルリアリティは、コンピュータグラフィックスやセンサ技術を用いて仮想的な世界を作り出す技術です。VRデバイスを身に着けることで、ユーザーは仮想の環境に没入することができます。

活用方法

  • VRを使用して、手術や診断方法のトレーニングを行う
  • バーチャルリアリティを介して、患者に痛みの感じ方やリラクゼーション法を教える

拡張現実（AR）

拡張現実は、仮想的な情報を現実の環境に重ね合わせる技術です。ARデバイスを通じて、ユーザーは現実世界に仮想的なオブジェクトや情報を表示することができます。

活用方法

  • ARを使用して、手術中や診断時に医師にリアルタイムの情報やガイドを提供
  • ARを活用した教育コンテンツを開発し、学生や患者に対して解剖学や疾患の理解を深める

バーチャルエージェント

バーチャルエージェントは、人工知能（AI）を搭載した仮想のキャラクターやアシスタントです。患者と対話し、情報提供やサポートを行うことができます。

活用方法

  • バーチャルエージェントを介して、患者が症状や健康情報を入力し、自己診断を行う
  • バーチャルエージェントが薬や治療法に関する情報を提供し、患者の疑問や不安を解消する役割を果たします。

ソーシャルVR

ソーシャルVRは、仮想空間内で他のユーザーと交流やコミュニケーションを行うことができる技術です。複数の人々が同じ仮想環境に集まり、リアルタイムでコミュニケーションを取ることができます。

活用方法

  • 患者同士がグループセッションやサポートグループを形成し、互いに支え合うことができる
  • 医療専門家や患者が仮想環境でミーティングを行い、情報共有や相談を行う

バーチャルリハビリテーション

バーチャルリハビリテーションは、仮想環境を使用してリハビリテーションプログラムを提供する方法です。患者は仮想空間内で身体的な動作や課題を行い、リハビリの効果を高めることができます。

活用方法

  • 患者がバーチャル環境でリアルな動作を行いながら、リハビリテーションの効果を高めることができる。
  • リアルタイムのデータ収集により、患者の進捗をモニタリングし、個別に適したリハビリプログラムを提供

バーチャルトレーニング

バーチャルトレーニングは、仮想環境を活用して医療関係者や患者のスキルや能力を向上させるトレーニング方法です。実際の操作やシナリオを再現し、反復練習やフィードバックを提供することで効果的な学習を促します。

活用方法

  • 医療従事者の手術技術や操作技術のトレーニングにバーチャル環境を使用します。安全な環境で繰り返し練習することができる。
  • 患者のリハビリや動作訓練において、バーチャル環境を使用して具体的な目標を設定し、モチベーションを高めながらトレーニングを行う。

バーチャルモデリング

バーチャルモデリングは、人体や病態の仮想的なモデルを作成し、可視化や解析を行う手法です。これにより、疾患の理解や治療計画の立案に役立ちます。

活用方法

  • 3Dモデリングやシミュレーションを用いて、特定の疾患や解剖構造をバーチャルに再現します。医療従事者や患者に対して視覚的な説明や予測を提供します。
  • バーチャルモデリングを活用して、手術のプランニングやリスク評価を行います。これにより、手術の安全性と精度を向上させることができます。

バーチャルセラピー

バーチャルセラピーは、仮想環境を利用した心理療法や行動療法の手法です。患者は安全な仮想空間で心理的な課題に取り組むことができます。

活用方法

  • 患者の心理的なトラウマや不安障害などに対して、バーチャル環境で露出療法や認知行動療法を行います。安全な環境での練習や体験が可能です。
  • バーチャル環境を使用して、リラクゼーションやストレス軽減のためのセラピーを提供します。

バーチャルモニタリング

バーチャルモニタリングは、センサーやウェアラブルデバイスを使用して、患者の健康状態や生体データをリアルタイムで監視する方法です。これにより、遠隔地からのモニタリングや早期の異常検知が可能となります。

活用方法

  • 患者が自宅や日常生活の中で、バーチャルモニタリングシステムを介して健康データを収集し、医療専門家と共有します。これにより、定期的なクリニック訪問の必要性を減らすことができます。
  • バーチャルモニタリングによって、高リスクの患者や在宅医療を受けている患者の安全性と健康管理を向上させることができます。

デジタルツイン

デジタルツインは、患者の身体や生体データをリアルタイムでモデリングし、バーチャル環境でシミュレーションや予測を行う概念です。これにより、個別の医療アプローチや予防策を提供することが可能となります。

活用方法

  • 患者の生体データや遺伝子情報を基に、バーチャル環境で個別の健康プロファイルを作成します。これにより、個々の患者に最適な治療計画や予防策を提供することができます。
  • デジタルツインを活用して、疾患の進行予測や治療効果の予測を行い、医療のパーソナライズ化を推進します。

実際にこの取り組みを行っている日本のサービスは？

【医療VRサービスに特化したBodymap・Acumap 】

メイン商材であるVRを使用したVR解剖学は、ものづくり補助金に採択され、医師を始め様々な医療分野の学校で導入がすすんでいます。メディアに取り上げた一例をいくつかご紹介します。

「VRで医療教育を変える」・体感型医療教育VR：「BODY MAP」・体感型経絡経穴教育VR：「ACU MAP」・医療メタバース空間を運営するベンチャー企業

引用元：PR TIMEShttps://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/80889

医療教育用VR(拡張現実)『Body Map』や、医療用経絡経穴教育VR『Acu Map』などの開発･販売を行う企業。『Body Map』は、臨床教育者や臨床提供者、研究者や教育機関向けの医療教育用VRで、仮想現実の環境で解剖操作が学べるソフトウエア。解剖学的構造をつかんで確認したり、触覚フィードバックで器具挿入テクニックをシミュレーションできるという。『Acu Map』は、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師向けで、さまざまな経穴の鍼(はり)治療を、深度情報や角度挿入の読み取りなどの即時の触覚フィードバックと視覚化ツールでシミュレーションできるという。

引用元：NIKKEI COMPASShttps://www.nikkei.com/compass/company/4QZ3NM8RFLtvixJ7AM9mPg

メタバースの分野でどんなことに取り組んでいるの？

メタバースで医療に革命ををテーマに活動しています。「Mediverse City」にてVR内でECサイトを開店できる取り組みをしています。楽天やアマゾンの次世代ツールになるかも！？

医療と企業を結びつけ、医療者の研究・発表時、

さらには日常業務の負担を軽減することを目指すと共に、

医療界のメタバース化に取り組んでいます。

引用元：MAI JAPAN公式ホームページhttps://map-vr.jp/mdc/
メタバースで医療に革命を「Mediverse City」

まとめ

ご紹介した用語と活用方法は、医療のメタバース分野において、今後患者ケアや医療提供の改善に役立つものです。

新しい技術やアプリケーションが急速に進化しているため、常に最新の情報に注意し、将来の展望に期待しましょう。

技術の進歩や新たな発展にも注意を払いながら、良い教材は適切に取り入れることが重要ですね。